今日は、ゆき組さんの研究保育活動でした。

 教材は、「お正月遊び」です。先のブログにも書きましたとおり、子どもたちとって、今や身近でなくなったお正月の遊びです。実は、子どもたちだけでなく、先生たちにとっても、決して身近なものではなく、むきになってこま回しを練習する先生もちらほら。

「うわ、回った、回った。」

見ると先生でした。

 先生たちでもそうなのですから、子どもたちができたときは・・・、それは、もう・・・。

 決して簡単ではないこま回しですが、何度も、何度も、失敗を繰り返し、紐を巻きなおして、でも、また失敗して。お友だちのがんばりには頭が下がりました。自分が子どものころ、もう少しで紐を巻き終わるところで、ポロっと紐が崩れてしまい、また巻きなおしていたことを思いだしました。

 今日は、こまのほかに、「双六」と「福笑い」、「だるま落とし」のコーナーを作っておきました。双六と福笑いは、技能的なハードルはありませんので、その分、とても穏やかに、お友だちと仲良く遊べました。だるま落としは、ふと見ると、数セットを組み合わせて、異常に高いだるま落としに挑戦しています。「ふざけてしまうかな・・・」と思いましたが、とても律儀にまっすぐに積み上げています。とても真剣な取り組み方でした。数セットを組み合わせて難しさを増すとは、とても素晴らしい「いたずら」です。とても嬉しくなりました。

 取り組んだことを、一人ひとりがシールを貼って記録する方法をとりました。地味な部分ですが、「一人ひとりの活動を記録する」ことは、「一人ひとりを大切にする」ことそのもので、とても大切な部分です。シール遊びに逸れずに、的確に記録するあたりは、年長さんならではです。まだ、一律には字を書かないことを前提に活動する幼稚園のお友だちが、一人ひとり自身の取り組みをしっかりと刻むには、有効な方法です。