9月の末ごろから、街のあちこちに目立つようになったどんぐり。見ると、丸々と太ったものが多くて立派でした。また、一本の木下に落ちている数も例年よりも多く感じました。今年は、どうやら当たり年だったようです。子どもたちに拾わせてあげたかったのは山々でしたが、デング熱のこともあり、今年は、教師が拾ったどんぐりで活動させることにしました。

 時期を逃すとなくなってしまうので、早速どんぐり拾いを敢行しました。街路樹から拾いはじめましたが、まあ、ひとつところがなくなりません。きれいなものを選んで拾いましたが、次に行こうにも、その場に残して立ち去ることが心残りでついつい続けてしまいます。通りがかりの地域の方が、

「この前、掃除しちゃったんだよね。幼稚園の子が喜ぶなら、来年は、とっといてあ げようかね。」

と、おっしゃってくださいました。が、そこはすごい数です。丁寧にお断りして、作業を続けました。

結局、1時間ほどでしたが、一人で10キロ近く集め、もって行った収穫袋が切れそうになりましたので、幼稚園に帰りました。

 学年に配り、この日は、ほし組さんがやじろべえで遊んでいました。

 腕の部分を太目の針金で作っておくと、後は子どもたち自身がどんぐりをつけていろいろな試みをすることができます。手先が器用なお子さんには、どんぐりのお尻をコンクリートで削って、針金をさす穴も自分であけさせると、一段を興味を促すことができます。夢中になってこすります。そして、「加減」も気をつけるようになります。

 どんぐりの楽しさや、形や、模様の面白さ、「どこに」という空間の広がり、やじろべえの動きすなわち重さや力が引き起こす現象の魅力、こまがうまく回せるようになる楽しさ等々、手のひらサイズの身近な活動の中に、学びはいっぱいです。