まさごの取組み 2)学びへの取組み

ゆとりある教育時間

学びの時間を保証し、

ゆとりをもって一人ひとりを見つめる

子どもたちの学びには、時間が必要です。経験量が少なく、接した一つひとつの事象を自分なりに理解し、自らの経験の体系に取り込むために時間を要するからです。対象をよく見、よく聞き、触れ、少ないながら自らの経験に照らしてその価値を子どもなりに考え、自らのものにし、思いを深める。じっくり、しかし、効率よく取り組ませてあげることが大切だと考えています。

必要な活動時間を十分に確保し・・・

◯ 一人ひとりの子に、それぞれに必要な時間を可能な限

  り保障し、活動に取り組ませます。

◯ 一人ひとりの思いを十分につかみ、子どもたちのペー

  ス、学びの速さに合わせた活動を行います。

◯ 主に一斉活動で行われる午前中の時間と、個々の発想

  を生かして自由にのびのびと活動する午後の時間とい

  うように、日々、自由と規律のバランスの取れた活動

  に取り組ませます。

発想力と技能の調和をはかる

自由と規律のバランスの取れた活動構成

規律は自主性を育て、自由は主体性を育てると考えます。一斉に行う活動の中で、教師(おとなから)から伝承される価値観、技術・技能などは、いわば生活していくための道具となります。また、共通の課題や目標、規制があるからこそ必然的に考え、一見、規制のうちの活動であっても、向き合い方には自由と主体的行動が保障され、その子らしさが発揮されます。一方、自由の中で培われるのは、その後、自分らしく生活していくための基礎となるものの見方、考え方、理解のしかた、そして知恵です。全てが「自分次第」ですので、実は思いのほか子どもたちにとっては難しい学習活動環境でもあります。この両輪がかみ合って初めて主体的な生活者たるに必要な、「生きる力になっていくと考えています。のびのびしていても決して野放図ではなく、規律正しくとも決してお仕着せの硬さがない毎日を構築します。

ワンダーランド (縦割り活動)

新たな自分を発見させ、成長意欲を培う。

分かち合い、認め合い、協力し合い、思いやる心を培う。

本園では、異なる年齢の子同士で活動する時間を通年、週1~2回定期的に設けています。「育みあい」の中核的な活動です。認め合い、譲り合って協力することが必然的に促され、しかし、ときに、それらと自分の思いとの葛藤も経験し、そして、それらを越えて、優しく接してもらった経験や、優しく接して感謝されたり喜ばれたりした経験の積み重ねが、更なる成長への意欲や思いやりの心を育てます。

地 域 学 習

子どもたちの世界を広げ、積極的に関わる態度を培う

この地域は、埋め立て造成地域のため、すべてが「人工物」です。しかし、公園がよく整備されていたり、安全にあることができる歩道が整備されていたりするなど、よいところもたくさんあります。また、バスに乗って10分もゆくと、人工とはいえ、砂浜で遊ぶことができることなどでも、他にはない、大変、魅力的な地域です。このような地域の特性を積極的に取り入れながら学習活動を行うことで、子どもたちの能動性を引き出すとともに、「身の回り」を広げてさらなる活動意欲を培います。また、公共の場を利用するときのマナーや、周囲の方々への配慮を学ぶ機会としても大切にしています。

新たな出会いを演出し、

成長への期待感をふくらませる

各種行事と専門講師による指導

 本園では、英会話・造形表現活動・体育的活動において、専門講師による指導を取り入れています。さまざまな体験を通して、子どもたちは自らの可能性、世界の広がりに気づいていきます。子ども自身が生み出すこと、教育者が提供することがバランスよく合わさって幅の広い人間性が培われます。これからの子どもたちに「自分の殻を打ち破り、新たなことへ挑戦していく」姿勢はぜひ身に付けさせたいものです。そこで、子どもの発想からではとうてい自然には発生しない出会いを演出する必要があります。各種行事や専門講師指導が、それらを担っています。さまざまな体験を通して、子どもたちは自らの可能性、世界の広がりに気づいていきます。子ども自身が生み出すこと、教育者が提供することがバランスよく合わさって幅の広い人間性が培われます。

○年間行事の詳しい内容については年間行事のページをご参照

 下さい。

学びを支える

1 ティーム保育の推進

現在、本園は、複数の人員で教育活動にあたる

ティーム保育を実践しています。

年 少 組

◯ 1学級が20名に満たない場合は、

  担任1名+学年付き副担任1名

  (2学級の場合、1学年3人体制)

◯ 1学級20名以上の場合は、1学級複数担任

年中・年長組

◯ 1学級の園児数が30名までは原則1人担任

*ただし、幼児の実態・園児数の増減の見通しにより、

 複数担任、補助教諭の配置等を行います。園児数の減

 少や教職員の急な異動、人員の採用状況等諸々の事情

 により、複数の職員を配置できない場合があります。

2 教職員育成

「教師は、職人」が、基本的な考え方です。必要な技術を身に着ける機会をつくりながら、子どもたちの期待に応え、親御さんも、教師自身も可能な限り安心してお子さんの教育にあたれるようにしています。新規採用者においては、複数担任実施学級に配置し、経験を積んだ教職員とともに業務にあたりながら、必要な知識と技術と経験と教育への考え方を実践的に身に着けさせるようにしています。また、各種研修会へ参加するほか、全新規採用者には、自らが中心となって活動を企画立案し指導にあたる研修保育を、各学級においては、年1回ずつ、全学級園内研究保育を行って、自ら企画立案した学習活動を互いに見合い、検討し合って、学習活動の質的向上を教員の技術的向上を図っています。

3 フィードバック

「育みあい」を醸成する

参観コーナー

施設の外から園庭の活動の様子をご覧いただくコーナーです。

インターネット

園児用ホームページ内の「ひみつブログ」で幼稚園の活動の様子や必要な連絡事項をお知らせしています。

玄関ホールの

テレビモニター

幼稚園の様子の最新の写真や、各教室の様子を放映しています。

リレーションシップ

毎月、各々の様子を総括し、「振り返り」と「励まし」の形式のコメントシールを出席シール帳に貼付してお知らせします。このコメントシールは、同じものが、各幼児個々に作成された「個人記録カード」にも貼付され、お子さまお一人おひとりの成長の記録として、在園期間中は、進級とともに引き継がれていきます。

参 観 日

各月の誕生会のほか、お子さまの成長をご覧いただく機会をとっています。